2017-11-22 ほのめかす 詩 #詩 満開の桜や 見渡す限りの菜の花 眼前の美しさに 感激する だが 満開でなくとも たった一輪の桜に 雪の隙間に 顔を出すふきのとうに 春を予感するとき まだ見えぬ世界への期待は ときに現実よりも美しい 人の想像力は 現在での満足より 未来への希望に向かう これから訪れる冬と その先の春 小さな 小さな その兆しに 夢をつなぐ 精神の営みが 世界を美しくしてくれるから 想像力は 人生の大切な伴侶なのだろう