旧街道を歩く旅

旧街道は
ほとんどが
国道に置き換わり

車やトラックが絶えず
歩けば
排煙にまみれる

江戸も昔
風情は過去

一里塚と
宿場の跡は
石碑にしか残らない

それでも
一日歩いて
陽が傾き

疲れた体を
休む場所を探せば

昔の人が
食べ物と
寝る場所を求め

投宿し
暖を取って
安堵した気持ちに
思い巡らせる

明日の天気が気にかかり
疲れた足を思いやり
再び歩き始めるなら

何百年経っても
旅人の心は変わらず

ほんの少しだけでも
交差する時空を
感じる