都会育ちもまた田舎者

街に住み
知らぬ人と肩寄せ合い
心通わず

それでもなお

人の中で
寂しさを紛らわす

田舎へ行き
見知らぬ者として
警戒され
冷たい視線を浴び

やはり田舎は田舎だと
落胆し帰る

しかし
都会の流儀は
都市という地域に
特別のもので

それもまた
ただの一例

お互いに
見知った顔と付き合う
田舎の流儀と

どちらが上というわけじゃない

付き合いが浅ければ
浅いなりに冷淡な田舎

浅い深いに関係なく
行きずりの会話に終始する都会

自分の流儀が通じないことを
他者を見下す理由にすべきではない