2018-03-10 余白を埋めない 詩 #詩 全力であるなら いつまでも走れない 走り続けられない 速く 力の限り 走りたければ じっくりと準備して 力を貯める 静止から躍動へ 獲物を狩る獣のように 動きに濃淡をつける 密度が高ければ 余白も必要で 墨の黒さは 紙の白さに映える 目標を定め 眈々と機を伺うとき 余白は無駄ではない 余白に余計な色は要らない ただ何もしないことが 大切だ 長い文脈には 山も谷も 必要なのだ 決して 焦るなかれ