生の有様

世の生き物は
朝から晩まで

食べ物を探し
子孫を残す

それだけに生きる

食べること
子供をつくること

生存と繁殖

それだけに生きるのは
虚しいと
人は思うが

それだけが大事なのが
生物の有り様で

卑下することもなければ
特別視することもない

退屈なら

興奮や熱狂に
己を導き

生きる実感を
味わう方法を
模索するのも
また人なので

意味を求めるより
ただ面白さを探すほうが

忘却させる

好きに生きて
なお肯定するだけ

そうしたいと
自己暗示をかけるだけ