2018-04-01 散花 詩 #詩 桜の花は 満開まで 花びらを散らせず 咲きほこる一瞬を見せ 初めて 散りはじめる 散り際の美しさは 刹那に失せ 葉が生え 花びら泥にまみれ 川面の花筏は 流れ去り 淀みにかたまり 黒ずんでゆく 華やかな花弁が ゴミに変わりゆく今 花よ花よと 愛でられたのが たちまちに 落ちぶれ 目も当てられない それを何事もなく遂行する 自然の営み 意味を求めるのが 不毛なほどに ただ風流