2018-07-18 わらべの郷愁か 詩 #詩 もうすぐ 来る しどけなく あでやかに 包まれた 幼さの香る たいせつな 卵の殻を 無きものにする 抗えない甘美と もの哀しさ 祭の後 ポツポツと 家路につく ひとけの薄い暗がりで 屋台で買った笛を吹けば ピーッと鳴って くるくると 紙筒が伸びて 戻る 何度吹いても 笛は伸びて 戻る 戻る度に 日は暮れてゆく