2018-09-01 稲妻を床に見て 詩 #詩 網膜のように 空に光の筋走り そこかしこに 雷鳴とどろく 大気は湿気に満ち 雨の匂い拡がり 降り出すのは もうすぐ また一つ 向こうに雷が落ちた 荒れ狂う夜空 稲妻はとどまるところ知らず ピカピカと 歓楽街のネオンと見紛うばかりに 次から次へと走り 止まぬ鳴動に 興奮と緊張 不安と恐怖が 頭をもたげる すぐにやってくる 滝のような豪雨の予感 落ち着かない世界に 揺さぶられ 床につく 夏の跡の夜