2018-10-06 惰眠涼秋 詩 #詩 いつまでも 眠れる 疲弊した身体が 求める休息 昼間の労働に 腰は前に垂れて 足を引き摺って 目はしょぼくれて 意識は乏しく 食欲は無く 転がり込んだ蒲団 すぐに寝付けず 鈍い麻痺に 脳は侵されて 動かず ただ草を揺らす 秋の風を聞いている 意識が落ち 寒さに気づいた夜半 脱力と疲労で 重たい体 一杯の水 冷たい流れが 胃に下り 蒲団一枚かぶって 眠る涼秋 やみくもに働き 考えず ただ眠れる幸福