2018-11-24 泣き猫 詩 #詩 大好きなおばあちゃんが 死んだ時 猫が泣いていた 棺の周りをうろついて 不思議そうに 何度もおばあちゃんの 顔を覗き込んでいた 誰もいなくなった おばあちゃんの床の間 猫は ちょこんと座って 壁に向かって 音も立てず 肩を震わせていた どうしたの? と聞くと 顔を向けず そそくさと 部屋を出ていく あとで 気づいた 猫は さめざめと泣いていたんだ 猫だって 悲しかったんだ