郵便局の他山の石

仕事のため
いつも同じ荷物を
郵便局から送る

受付の担当者は
たびたび変わるが

一人だけ
彼女のときだけ
料金が高くなる

仕方がないと
諦めていた

何度も同じことを
くり返し

郵便を出すための
列に並んでいると

高齢者や
外国人

様々な人が
訪れる

伝票が上手く書けていない
梱包がしっかり出来ていない

注意する彼女の態度の横柄さ
面倒くさそうな仕事ぶり

見ているだけで
嫌になって

ほかの郵便局を
利用するようになってしまった

誰だって
人は聖人君子ではない

ワガママもあり
勝手もある

とりわけ
自分が持ち得た
少しばかりの権力を
振りかざす快感に酔う

郵便の値段や
送る作法

彼女が手にした
少しばかりの裁量を

振りかざして
自分の力を誇示する

わたしにも
似たようなところがあるから

きっと気になったのだろう