先生の噂

人の噂をするのも
人に噂をされるのも

嫌いだった

欠席裁判か
陰口か

噂話など
どちらにしかならない
そう思っていた

だけど

飲み会で
亡師の話をして

噂話と奇行譚を
酒の肴に
楽しい酒を浴びて

一人
深夜の帰り道

酔って
霞のかかった頭で
うつ向き

先生のことを
思い出して

勉強しようと思った

先生に顔向けできるように
なりたいと思った