永遠の小物

地位や名誉に
あこがれて

見合う努力は
やる気なく

その日暮らしの
怠惰な日常

酒を飲んでは
くだ巻いて

不満を言っては
何もせず

いつしか時は
流れ去り

夢も希望も
過去になり

怠けることは
変わらずに

老いだけ
私を追いかけて

何もなかった
この人生

何もなかったことに
したかった人生

可能性など
握りつぶし

うらびれた
場末の横丁で

かつての夢を
思い出しては
酒を飲む

何かを人のせいにして
人のせいにせずには
いられなくて

自分の哀しさを
見つめられない

分かっているけれども
直視できない

それで
ここまで来てしまった

そして
死ぬまで変わらない

永遠の小物