足るを知らず、分をわきまえず

足るを知る
分をわきまえる

嫌いだ

特に
こんな言葉を

年上の人間から
説教じみた口調で

語られたなら
それだけで

その人までも
嫌いになる

これらの言葉には

お前の現状を
受け入れろ

夢なんか見てないで
足元をよく見て
堅実に生きろ

って命令が
中に隠れている

不満でも
それを受け入れて生きろ

お前なんか
その程度だと
いい加減に分かれ

そんなことを
言われている気がしてくる

余計なお世話だ

日常を生きて
日々の暮らしを観察し

その中で
面白いものを
見つけていく

日常は軽く見られるものではない

だけど
日常に足らず
自分にもの足りず

どこかへ出ていって
何かを始めて

夢を見なければ
生きていけないんだ

たとえ
失敗して
痛い目にあって

つまらない現実に
帰ってきたとしても

美しい夢がなければ
生きていけないんだ