脳裏にささやく声

街をただ歩く
部屋を片付ける
風呂に浸かる

何の気もない
生活の一瞬

ふと声が聞こえる

これで良いのか
お前は
これで良いのかと

ああ
良いのか
悪かったのか

この生活を
打ち破り

何か
どこかへ
打って出る

刹那的に
己を燃やす尽くす

緊張を孕んだ
人生の賭け

今はもう
諦めと安定に浸り

自分の領土を
失わぬよう

日々
トラブルを避け

ひたすら
おだやかに

つまらなくても
今日に変わらないように

小動物のように
生きている

だけど
命は

こんなカスカスの
燃えカスのくすぶりを
良しとせず

未だにささやく

燃やせ
生きろ
己が尽きるまでと