惰性こそ私を支配する

日々の暮らし
ほとんどに
新味なし

同じことを
同じように

緊張も不安もなく
悩むことなく

日常を生きて

少しの退屈のため
刺激を欲している

惰性
偉大なる慣性

毎日
考えずにこなす行いが

何につながるか

少しは
漸進するか

停滞を孕み
衰退を呼び込むか

惰性こそ
いつもの行為こそ

身体をつくり
精神をつくり

自分を
少しづつ
変容させていく

ちっぽけで
目立たないけれど

恐ろしい力が
惰性の手に握られる

決して
馬鹿にしてはいけない
おろそかにしてはいけない

小さな舵をきって

惰性の流れを
自分のほうに向けないと