燃え尽きないで燃えている

長い長い
仕事を終え

やり遂げた充実感は
未だ湧かず

代わりに
忙しくなくなって

手持ち無沙汰で
ポッカリと穴が空き

スカスカの妙な寂しさと
日常への手応えのなさだけが

胸の中を
吹きすさぶ

燃え尽きたのか

いや
そんなことはない

もっと出来たのか

いや
たぶん出来ない

それなりの
余力はあるけれど

マンガみたいに
真っ白に燃え尽きることなんて
出来ない

死ぬ気で
これさえやれば

この後
どうなってもいい

そんな気持ちで
日常を送ることなんか
出来ない

少しづつ進めて
たまに頑張って
疲れて

振り返ってみれば

あの頃
燃えていたんだなあ
と思い出す

一息に
燃え尽きないで

いつも
燃えているのだ

かまどの火みたいに