人の世の

たくさん
山ほどの
人がいて

それぞれに
人生があり

喜びがあり
悩みがある

わたしにとって
一番大切な
わたしと同じように

人には皆
何よりも大切な
わたしがあり

網の目のような
つながりの中

それぞれが
引っ張り合ったり
近づいたり

切れたり
結ばれたりして

暗い宇宙に浮かび

少しづつ
干渉しあっては

大事なわたしを
守っている

複雑で
先の見えない人の世

膨大で
気の遠くなる拡がり

嫌になっては
寂しくなって

希望を抱けば
絶望に至る

期待は
あまり出来ずとも

縋り付かずには
いられない人の世

自分の切り盛りして
上手く回しているつもりで
振り回されている

明日もまた