眠れない夜の闇に

どんなに疲れても
クタクタでも

神経が研ぎ澄まされて
眠れない夜

重いまぶたと
くたびれた体

金属音が
頭に響き

目の裏に
電気ショックの星が走る

早く
眠ろうとするも

いつまでも
意識は途切れない

明日は
もうすぐやって来る

このまま
疲れ切って

一日を始める不安と
抱えている緊張が

ことさらに
闇を深くし

暗がりで
悶え

眠りから
拒絶された己を
持て余して

記憶の扉を手繰れば

ついに
暗黒のパーティーが幕を開け

布団の中で
閉じた体から
冷汗が流れる

時の流れは止まり
空気は淀み

悪を煮詰めた
闇の濃さのうち

呼吸のたび
黒い血が体を回り

明日を呪い
過去を呪い
現在を呪って

最後には
拍動する
心臓まで呪い

真闇になって
途切れた