休みの朝

小学生の
日曜の朝

少しでも
早く起きて

テレビを見て
ご飯を食べて

遊びに行くのが
楽しみだった

楽しみで
楽しみで

ワクワクして
日曜が早く来て欲しくて

友達の家に
遊びに行きたくて

あの頃は
疲労や憂鬱なんて言葉は
知らなかった

休日は遊ぶ日
休日こそ動き回る日

休日が休む日になったのは
いつからか

どこかへ行って
遊ぶより

ただ惚けて
だらけて過ごすようになったのは
いつからか

疲れに支配され
休みを欲するようになったのは
いつからか

金がなくても
限られた時間でも

世界が
ひたすら面白くて
興奮していられたのは
なぜだったろう

皮肉や冷笑
一歩下がって
冷ややかにものを見て

傷つかないでいることが
賢い振舞いだと勘違いし

足を引っ張り
減点するしかできない

欠点を探して
ケチをつけることでしか

自分のプライドを
保てない輩よ

もう手を切ろう

面白く
転げ回って

他者の視線など
気にする暇もなかった

トイレの便器の前で
ズボンもパンツも
全部下ろして
恥ずかしいなんて思わなかった

あの頃の
興奮に満ちた
世界との関わりは

まだ
根っこに宿っている