2019-07-19 液体粘度 詩 #詩 トロリ トロリと 口から垂れ 滴る液体は 長く 長く伸びて 皿に落ちていき 時の流れすら 伸ばしてみせる 流れは止まらない しかし 緩慢で冗長 ゆっくり ゆっくりと 見せつけながら 決して 逆らわず 急がず 媚びない 停滞を予感させて 留まることなく 落下しつつも もどかしさすら覚える 絡みつく液体 煮詰めた汁が 固まる前の姿 思い通りにならずとも まだ動ける頃