やる事

一日中

馬車馬のようにこき使われて

疲労困憊

 

延々と続く単純作業

肉体労働の単調なリズムは

 

屈んだ腰に

丸めた肩に

 

鈍痛をもたらし

それはやがて

背中を

鉄板入りのガチガチにしてしまう

 

悲鳴なき悲鳴を

終わること無き労働は

 

人を機械へ変え

感覚も感情も置き去り

 

何も感じない

考えたくない

 

代わりに

悩みも無くなった

 

ただひたすら

やっているだけで

 

薄く長い

不快にまみれて居ると

 

悩む暇まで

無くせるものらしい

 

没頭

滅却は

 

忙しさの上書きあってのもの

 

今だけは

辛いけど楽だ