心のスケッチ

耐え難き魂の爆発と

積み上げた文章の裏打ちと

 

文学は

二つを両立させねばならぬ

 

コツコツと努力して

描けるようになるほど

精神は平坦ではない

 

自分の中に蠢く想いを

何の苦もなく表せるほど

言葉は単純ではない

 

精神的な格闘と

言葉を操る鍛錬

 

どちらが欠けても

人の心は打てぬ

 

真面目で

良い学校を出たからと言って

良い詩を書けるものではない

 

生の切実に迫る気概と

のたうち回り

腹わたをさらけ出す必死さ

 

書かずにいられない感情の叫び

魂の震え

 

感じ取ってから

言葉を紡ぐ

 

 

言葉に置き換えて

白地にインクを染み込ませて

 

精神を写し取っていく

 

難しくても

愚鈍でも鈍重でも

 

じっくりやる

必ずやる

 

生きていれば

誰しも

心が震えるものだから

 

詩の心は

誰もが

持っているはずだから