隠れたいけど見つかりたい

およそ自分に自信を持てず

愛情が受け入れられるなんて

信じられない

 

気になって

人の周りをうろちょろし

 

つかず離れず

照れ隠しの愛想笑いで

表情を固め

 

はたから見れば

滑稽なほど

 

まとわりついて

離れない

 

あの人に

見つかりたいけれど

 

あの人に

見つかりたくない

こんな情けない自分

 

どちらも本音で

心のなかに同居する

 

仮の姿で近づいて

余計に目立ってしまうのは

 

そんな矛盾と無意識の表れ

 

隠れれば隠れるほど

劣等感は膨らんで

 

目立とうとする

奇行にも似た振舞い

 

走れよ

もっと走れよ

 

何も考えたく

なくなるくらい