2019-12-11 豊年取り 冬の最中 生暖かい夜 緩んだ 忘年会の喧騒をよそに 一人 街の活気を飲み下し 彷徨を重ね 気分は浮つく 厄災もなく 進展もない 一年が過ぎて 安寧と 少しの悔悟 人生の味わいそのもの 何事もないことの 良さと辛さ 辛さは 年を経るに連れ 薄れ ただ歳を取り 無事を喜ぶようになる 味気ないと 我を張れるのは いつまでか