鋭角の流れ

削り上げ

磨き上げて

純度を高める

 

絞り込み

尖らせる

 

無駄のない

カタチのモノ

 

美しく

完全で

 

壊れやすく

繊細

 

きれいだけれど

弱い

 

たゆまぬ研磨は

一つの傷で

終わるのか

 

純粋さを求めて

先細っていく

 

尖れば

壊れずにいられない

 

太く

強く

広く

大きく

 

雑多で濁った

寛容な混沌が

息苦しくて

 

清流の先の

せせらぎに来てみれば

 

逃げ場もなく

動けなくなった

 

どっちだけでも

ダメだと言って

 

バランスが大事だと

教えられてきた

 

だけど

選ぶしかなかった

 

どっちつかずが

一番嫌で

 

どっちも

嫌だけど

 

どっちかに

するしかなかった

 

時に後悔を帯びながらも

尖らせるしかないんだ

 

時を

人生を

生命を

捧げているんだから