惰眠の轍

眠りはいつだって

体にまとわりついて

 

気だるく

疲れ切った精神も

 

ただ眠りという停滞によって

世に舞い戻り

わたしは外へ出ていく

 

疲れては眠り

眠っては疲れる

 

やがて

疲れが閾値を超えれば

眠りはままならず

 

弱るに任せて

体は萎み

 

世間は狭くなり

命は尽きるだろう

 

ゆえに眠るのは大切で

体を保ち

心を動かすために

 

今日も

ひたすら眠る

 

何も考えず

眠ることだ