葛藤なき流れ

映えない日々

うつろ気な季節

 

灰色の飯

真黒な仕事

 

夢もなく

刺激もない

 

つまらない

下らない

 

失った生

枯れた涙

 

どこにもない

誰のせいでもない

 

ただ輝きが

この世にない

 

衰え

興味を失った軌跡

 

いつだったのか

忘れた記憶

 

実感が

手からすり抜け

 

魂が

精神から抜け落ち

 

しなやかさを失って

こわばった体と心

 

もう二度と

取り戻せないのか

 

前を向きながら

戻れないのか

 

いつまでも

動かぬ心抱え

 

しめやかな夜も

失った今

 

脳裏の奥の奥

うっすらを浮かぶ

匂いをもとに

迷いながら

 

裏道を徘徊し

脈打つ心臓を

見つけ出すしかない