心の石ころ

頭がいいとか悪いとか

誰かに言われて

得意になったり

不機嫌になったり

 

たいしたことじゃないけれど

言われりゃ気になる

気にしてる

 

人の評価

 

つけるのも

つけられるのも嫌

 

だけど

逃れられない

 

出家して

山籠りして

人と会わなければ

新たな葛藤は起きずとも

 

心は常に

人付き合いの夢と

夢の跡を見ている

 

どうせ

誰も覚えていない

ちっぽけないこと

 

なぜか

人生を狂わせてしまった

 

くだらないと分かっているのに

つまらない躓きのはずだったのに

 

いまでも

心にくすぶる

 

あの日の

あの言葉

 

あの一言で

何度泣いたことだろう

 

心の隅にしまい込んで

一生見ないで済ませたいのに

 

今でも

ふとした時

脳裏に浮かび上がる

 

ちっぽけな言葉

 

こんな一言に

振り回されるのだから

 

他の一言で

救われるかもしれない

 

悪い夢の代わりに

美しい夢がみたいよ

 

そんな惑いを

未だに運び込む

 

重大な

心の石ころ