バックネット裏の選手

当事者として

グラウンドに立つはずが

 

口の達者な部外者に

取って代わられ

 

控えにもなれず

 

バックネット裏で

チームの試合を

傍観するしかない

 

自分のことなのに

下手だって

見苦しくたって

 

当事者として

ケリを着けたいのに

 

舞台に立つのを

許されない

 

巧妙に

弁説もなめらかに

 

いつの間にか

自分の機会が奪われている

 

どうしよう

 

自分に自分が関与できないなら

 

乱入して

ゲーム自体を壊しても

 

無視されるなら

憎まれても

 

どんなことをしたって

自分で

自分に関わりたいと

 

もがくだろう