誰のために生きるか

自分を殺してまで

世の中のためになんか

生きたくない

 

自分のためだけに

世の中と隔絶してまで

一人では生きたくない

 

自分を捧げることを

強要されるくらいなら

犯罪者になったって

拒絶する

 

それなのに

世の中の

誰かのために生きたい

 

そんな思いは

どこかに燻っている

 

私が私であるために

誰かが必要

 

そのために

人は殺人さえ犯す

 

役に立ちたい

而して

搾取されたくない

 

わがままで

独りよがりの生き方を

通せば通すほど

 

献身の対象を

探し求め

 

老い狂い

重大な過ちへ

たどり着く

 

それほどまでに

生きる目的や

生きる意味を

人は渇望し

 

本当の現実である

ただの死という無意味に

 

抗おうともがいている