2020-09-15 孤秋の景 #詩 詩 花畑にそそぐ陽光より 枯野を吹き渡る風を眺めたい 天は高く 空は蒼く 頬に冷たさを感じて すすきの穂がざわめいてゆく 澄んだ空気と 草木の匂い 遠くに枯葉焼く煙 たなびいて 鼻を焦がす 一面の枯葉は 陽に輝き 黄金へと変わり 紅く染まった木々は 一つまた一つ 葉を落としている 人のいない山に 巡る季節 人などいなくていい どの誰が死んだって ここは変わらない