安息の地にて

美しい自然より

壮大な叙事詩より

 

場末の

うらびれた

 

貧しい者たちが

たどり着く所こそ

 

わたしの安息の地

 

夢も希望も

名誉も出世も

もはやない

 

それでも

生きて

 

酒を啜り

肩書きに拘らず

 

その日

その時

その場さえ

 

楽しければいと

毎日を過ごす生き方

 

潔い

余計な思惑を捨てた

 

人の残った形

 

そんな揺りかごに揺られて

今日も思うは

 

世界の広さ