2020-10-13 チリリン #詩 詩 チリリン 季節外れの風鈴の音が どこからか 流れてきた チリリン それは 自転車のベルだった チリリン ろれつの回らない 男の声がきこえる チリリン ベルを鳴らし 男は女に絡んでいた チリリン 女は犯されていた チリリン 破れた服の間から 女の垂れ下がった尻が はみ出ていた チリリン 男は 自転車のベルを鳴らしながら 去った もう音は鳴らない 見ていたのは わたしだけ