夜の音

蠢く

見えない虚空が

歪んで

 

ざわめいた

名残が漂い

 

未だ

存在は消えず

 

音の余韻

震えた空気

 

基軸を失い

時は失われ

 

間と対峙するのみ

 

遠くに響く

風のうなり

 

時は動き出した

 

記憶は

再び感覚を収め始める

 

もう

何度目のことだろう

 

無くなっては

戻り

 

失っては

回顧し

 

同じ時の襲来を

期待するのは