2020-10-14 夜の音 #詩 詩 蠢く 見えない虚空が 歪んで ざわめいた 名残が漂い 未だ 存在は消えず 音の余韻 震えた空気 基軸を失い 時は失われ 間と対峙するのみ 遠くに響く 風のうなり 時は動き出した 記憶は 再び感覚を収め始める もう 何度目のことだろう 無くなっては 戻り 失っては 回顧し 同じ時の襲来を 期待するのは