齢をとって足掻く

自分には居場所がない

安住の地がないと

 

騒ぎ

叫び

地団駄を踏み

 

かなしくてかなしくて

さびしくてさびしくて

 

子供みたいに

いつまでも

泣き言をやめない

 

いい歳した

おっさんたち

 

そんなもの

当たり前だろ

 

安息など

夢のまた夢

 

ここにはないし

どこにもない

 

流れては

落胆し

また流れ

失望する

 

そんな流浪のピーターパンたちも

心の底では知っているのさ

 

願う場所には

永遠にたどり着けないと

 

でも

足掻くのをやめられない

 

バタバタするのが

人生だと思っている

 

見苦しくて

迷惑をかけるのが

生き甲斐だと思っている

 

よく疲れないものだ

よく動けるものだ

 

動けなくなったら

おしまいだと思っているんだろう

 

歳を取り

老いに逆らい

愚行を繰り返し

不良老人となってゆく

 

若者より

憎たらしさは100倍だが

 

さびしくて

かなしい匂いがする