2020-11-01 風寒く #詩 詩 風の中に 冷たさが混じる 鼻の奥まで通る 冬の足音 いつの間にか 季節は変わっていた 人の服も厚手 開放感も消えた 精神は 徐々に内に籠り 寒さに身を固め 家から出ることも減り 陽光は柔らかく 肌を焼く刺激は薄れ 慈愛に満ちた 温かみをもたらす やり残したことはなかったか 生れてはみたけれど なにかを忘れてきてしまった 間尺に合わない 馴染まない感覚を引きずって 季節が変わるたび 思い出そうとするのに