2020-11-20 動く体の悲鳴 #詩 詩 師走の忙しさを誤魔化すため ひと月前に 酷使する無慈悲な組織よ 人が生きるための糧を 人が死なない限度の労働と交換する 生きる意味は どこにあるのだろう 耐え難きを耐え 忍び難きを忍び 体が動く限り 休ませず ボロ雑巾のように 使い潰す こんな世の中に 誰がした こんな世の中に 誰がした 希望を奪い 時を奪い 人間性を奪い 残るのは 耐え難い眠気と とりあえず動いている心臓 朦朧の中 仕事はまだ終わらない