動く体の悲鳴

師走の忙しさを誤魔化すため

ひと月前に

酷使する無慈悲な組織よ

 

人が生きるための糧を

人が死なない限度の労働と交換する

 

生きる意味は

どこにあるのだろう

 

耐え難きを耐え

忍び難きを忍び

 

体が動く限り

休ませず

 

ボロ雑巾のように

使い潰す

 

こんな世の中に

誰がした

 

こんな世の中に

誰がした

 

希望を奪い

時を奪い

人間性を奪い

 

残るのは

耐え難い眠気と

とりあえず動いている心臓

 

朦朧の中

仕事はまだ終わらない