2020-12-16 都会の腹わた #詩 詩 凍てついた 街の夜に 酔っ払いの叫び声が 響いていた かなしく 切なく 人情などない 都会の盛り場には 今日も 騙された人たちが 怨念を抱きながら 眠りについている その突き放された 冷酷と無常が 一人ぼっちの寂しさに混ざって 人を限りなく 孤独にさせ その連なる孤独が 蠢めく街の腹わたに潜り込めば 誰もが 同じ一匹の虫となる