都会の腹わた

凍てついた

街の夜に

 

酔っ払いの叫び声が

響いていた

 

かなしく

切なく

 

人情などない

都会の盛り場には

 

今日も

騙された人たちが

 

怨念を抱きながら

眠りについている

 

その突き放された

冷酷と無常が

 

一人ぼっちの寂しさに混ざって

 

人を限りなく

孤独にさせ

 

その連なる孤独が

蠢めく街の腹わたに潜り込めば

 

誰もが

同じ一匹の虫となる