不意に堕ちて

場末の酒場に

転がっている

 

アルコールの入った

刹那の出会い

 

見ず知らずの

通りすがりと意気投合

 

飲んで騒いで

あとに残るは

頭痛と後悔

 

愚行

だったのか

 

あんな関係を

切り結ぶ

 

その

生産性のなさを

 

望み

期待してはいなかったか

 

ああ

ダメになりたかった

ダメになりたかったんだ

 

駄目になって

すべて

振り払って

 

二日酔いの苦しみ以外

何も考えられなくなって

 

嘔吐につぐ嘔吐で

後悔を昨日の夜だけのものにして

 

明日から

しれっと

素知らぬ顔で

 

街へ出ていきたいのだ