嘘元気

身近な日常が

欲しいときもある

 

幸せが己の近くに見つけられるのだと

思いたいときもある

 

掌の幸せ

日常の機微

 

詩を読むって

そんなことなのかい

 

はてしない空想

大いなる嘘

 

イメージに酔いたくて

紙の中に

没入する

 

嘘でいい

嘘だからいい

 

日常なんか

ふっとばす

 

足元なんか

見やしない

 

フワフワ浮くどころか

地の果て

空の限りまで飛んでいく

 

嘘を読むと

元気が出る

 

嘘を見ると

忘れられる

 

誠実も

真摯も

 

ベタベタしているだけの

愚痴と是認に過ぎないのなら

 

いっそのこと

嘘ばかりで

通して欲しい