2021-03-11 ネコの哀しさ #詩 詩 俯いて どこを見るわけでもない 何を考えているのだろう わがままで 自由に振る舞えるといっても 狭い家の中 餌は催促せねばもらえない 生まれてから 死ぬ日まで 同じ種にも逢えず 外を眺めては 鳴いている 衣食住の心配はなくとも 生きがいは持てまい 喧嘩もできず 愛玩として哀願するのみ ネコよ かなしくないか ネコよ かなしいだろう ネコよ ごめんな ネコよ オレがかなしかったんだよ