片隅の魂

身動きできない

縛り付けられた今

 

くぐもっている生命が

そこかしこに

 

漂い

流れ出し

 

生気を失って

屯している

 

ふわふわと

緊縛されて

 

文句も言わず

そこに居て

 

崩壊の淵に

立っていることも

分からずに

 

次々と

飛び降りていく

 

それでもなお

分からずに

 

明日も

明後日も

 

次々と

飛び降りていく