死を思え

殺したい人間の

一人や二人

 

誰にでも居るだろう

 

法律や己の未来や

いくつかを天秤にかけて

 

殺さずに済ませているが

 

枷が外れたら

飛んで行って

 

包丁で滅多刺しにして

殺したい

 

あれが生きて

息を吸って

この世にいることに

 

全力で反抗し

否定したい

 

そんなこと

出来ないから

 

ひたすら

あれを呪い

死を願い

 

死んだあかつきには

赤飯を炊こうと

 

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