偏在する痛み

何をしても治らず

痛みだけが伝わってくる

 

見えず

疼き

場所を変え

時を変える

 

いつからか

痛みはじめ

 

動かせば

翌日に痛み

 

動かさずとも

痛み

 

消えることなく

痛いだけで

何も分からない

 

どんな治療も

効果なく

 

どんな検査でも

見つけられず

 

体の中に存在するのは

分かっているのに

 

無くせない

 

付きっきりでも

どうにもならず

 

留め置けど

変わることなく

 

体内の一部が

自分を否定することが

ひたすら不快であれど

 

どうしようもない

 

いつの日か

消える日を願いつつ

 

痛みを味わい

 

痛みに寄り添い

 

痛みを抹消してゆく