旅にまみれる

いつの間にか

疲弊し

摩耗していた

 

肉体と精神は

無自覚に

動きを止める

 

一歩

外へ出て

 

空気を吸い

草木の匂いを感じ

 

だらけ

寝転がり

 

だがしかし

存分に楽しみ

 

日常と異なる

疲労を抱えて戻る

 

普段の床で

旅の疲れを味わい

 

思い切り寝て

日常に回帰した時

 

それまで

溜め込んでいた疲労さえも

 

きれいさっぱりと

取り除かれていた