当たり前の日

川辺に

鴨が飛来していた

 

まだ暑い

 

だが

日差しは

強くない

 

風に吹かれれば

汗も出ず

 

緑残る

並木道を

ぶらぶら歩いて

 

銭湯で

一風呂浴び

 

飲み屋で

盃を傾ける

 

なんのことはない

 

戻ってきた日常

 

そこに浸れる有難みを

噛みしめるだけで

 

他に何も出ては来ないのだ