つながらない

つながらないということを

ごまかすこと

忘れることが人生ならば

 

それは

心の隙間に浮かび上がり

 

刹那

わたしを闇へ引きずり込む

 

忘れても

思い出し

 

ごまかしても

誤魔化しきれず

 

一個の浮遊体は

とどまる地を求め

 

さまよえど

彷徨いきれず

 

ヘドロの淵に

漂着し

 

腐りきって

腐臭を発している

 

つながらなければ

海へと流れていったろうに

 

一番たちの悪いところで

とどまってしまったばかりに

 

腐ってしまった

 

それはもう

流れ出すこともできず

 

腐りきって

分解され

 

なにかの肥やしにでも

なるしかない

 

泳がなかった末路か

流れなかった成れの果てか

 

いづれにしても

つながるところを

間違えたのだ