4年に一度の
選挙であった
久しぶりの
選挙であった
投票用紙の
肌触りが新鮮で
名前を書く
指が滑った
夜が明けて
世は変わらず
何人か落ちて
何人か入る
淡々と
過ぎてゆく時節
こんなものを
求めていたわけではないけれど
こんなものでしかないだろうと
分かっていた
希望も絶望も
そこそこで
無関心ではないが
熱心ではない
それなりの
暇つぶしで
それなりの
恒例行事
いつか再び
政治が変わる
熱狂を夢見て
投票用紙に向かう
日々はくるのか
4年後まで
今の政治は続くのか