復讐心が暴れている
煮えたぎった憎悪が
世界を怨嗟で満たす
なんと醜悪で
興奮を掻き立てるのだろう
怒り狂った人間の
止めどない濫行は
いつまで見ても
飽きることがない
四方八方に喧嘩を売っては
失望を買い
離れていく周りに
さらなる怒りを滾らせ
ますます意固地になって
重箱の隅を突いては
人を攻撃する
傍で見るに
これほど面白いことはない
人が堕ちていく
愚行を重ねる滑稽ほど
興味深いものはないのだ
もう譲れない
許すことができなくなった
狭量な精神の
最後の断末魔を
今日も
客席から眺めている